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BIM 3D_CAD すでに未来ではない技術

これからの建築
 ここ10年ほどで、設計ツールが大きく変わってきています。今までは2次元で作図しますので、平面、立面、断面、などをそれぞで個別に作図して、変更のたびにそれらを全部修正し、時間に追われて多くの作業をこなすことはミスや手戻りを起こすことにもつながります。
 今後はPC内で3D_CADで建物を作ってしまうことで様々な効果が期待できるようになっています。
 3D_CADで作図するということは、平面図を作成している段階で立面図も断面図も出来上がるということです。平面図を修正すれば立面図も断面図も同時に修正されます。間違いが起きにくいので、着工後の行き違いも少なくなります。
 私は10年ほど前から3次元モデリングを現場の打ち合わせにおいて使用してきましたが、意思疎通が速やかに行えます。施主の意向を3次元で見てもらうことで職人にも伝えやすくなります。図面で見たものがそのままのイメージで完成します。これからは3D_CAD・BIMという考え方でないと仕事が成り立たなくなると思われます。アメリカではすでに設計者の必要なスキルとして2D_CADよりも3D_CADのスキルのほうが求められています。
 BIMによる効果については次のような内容になると予想しています。
 例えば。敷地内に建物が建つ様子も立てる前に現地で確認できます。確認申請も3次元で審査になります。適法に計画されているかが一目瞭然です。
 建築前に工場で材料はプレカットされてある程度はくみ上げられています。現地に物が到着したらロボットが運びロボットが組み立てます。墨出しはデータをもとに夜のうちに蓄電池で動くロボットが済ませてあります。工事中に人身災害は無くなります。出来上がりの状況はすべて5G回線で遠隔確認が可能です。工期の遅れは作業に関しては無くなってくると思われます。
 もちろん完了検査もAR画像をARグラスで確認しながら現地と照合して図面通りに仕上がっていることが確認できます。これはもうすぐそこまで来ている技術です。将来訪れる少子高齢化社会の中でも建築は乗り越えることができるように、今の段階から設計者自身の仕事の進め方を考えていく必要があります。
 この技術は自動車メーカーが研究していることととても密接になっています。たとえばハイブリッド車のバッテリーはあと5年もすれば飛躍的に進化すると思います。太陽光発電も高効率になりランニングコストも下がることになります。使いやすい電源はロボットに活用されます。情報は5Gなのですでに高速大容量データでやり取りできます。
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